昨今は雨漏りをDIYで直すという風潮があるようです。
しかし、雨漏りは素人目に判断することが非常に難しく、業者などに依頼して調査を丁寧に行わなければ原因を突き詰めることは難しいでしょう。
ただその際に、雨漏り調査の費用がどれくらいかかるのか気になる方も多くいるでしょう。
ここでは調査内容別にそれぞれいくらかかるのか解説していきます。
雨漏り調査費用
雨漏りの調査にかかる費用は、屋根の種類と広さ、業者の経験や技術力によって変わります。
一般的に屋根は平屋根よりも傾斜屋根の方が調査が難しく、難易度が高くなるほど業者の経験や技術力、専門的な機材が必要となり、費用が高くなる傾向にあります。
作業機材の種類や数、場所によってこれが前後し、更に追加料金が必要となる場合もあります。
散水調査
雨漏りが発生していると想定される場所に水をかけて、雨水がどこから侵入するのかを突き止める方法です。
水をかけるシンプルな方法ですが、水量、かける時間、水の向き、強さなど様々な変化をつけて、雨漏りする状態を再現することができるので確実な方法と言えます。
ただし、原因特定まで様々な水のかけ方を行い、場合によっては半日から1日、それ以上かかることもあります。
この方法は一見簡単そうに見えますが、業者の経験や知識、技術力が要求されます。
散水調査で使う道具は、ホースやシャワーホースなどを使用するのが一般的で、5~10万円ほどかかります。
散水調査の多くはお客様の家の水道を使う必要があるため、これによる費用が加算されます。
サーモグラフィー調査
赤外線を検知するカメラを使い、建物の温度を測定する方法です。
建物から放射される光を使い温度分布を計測し、建物の温冷部分を見分けます。
水のない部分は高い温度、水がある部分は低い温度となるため、この温度の違いによって雨漏りの箇所を見つけることができるため、正確な診断が期待できます。
ただし調査時点で雨漏り箇所が濡れていないと確実な調査にならないため、調査する時期が重要です。
サーモグラフィー調査にかかる費用の相場は20万円くらいです。
色水・蛍光塗料の調査
発光塗料を混ぜた検査液を想定される部分に流し込み、紫外線を当てて発光した場所により原因特定する方法です。
雨漏り箇所は、1箇所ではないことが考えられます。
この場合は複数個所の原因特定が必要となるので蛍光塗料に様々な色を使い、複数の経路を突き止めることができます。
この発行塗料は無色透明で、特殊な紫外線ライトに照射した時のみ反応することから、調査後の室内に色が残ることが無いのが特徴です。
色水・蛍光塗料の費用の相場は15~20万円くらいです。
目視調査
目視調査は調査員が経験と知識から目で見て判断する方法です。
調査する部位は内壁のつなぎ目や天井の上など、雨漏りが多い部分を目視して雨水浸入の跡を調べます。
実績や熟練度ある調査員なら精度こそ異なりますが、ある程度の原因を特定することができます。
散水調査、サーモグラフィー調査、色水・蛍光塗料調査と併用することで、原因となる箇所を見つける確率を格段に上げることが可能です。
目視調査の費用の相場は5万円くらいです。
最後に
雨漏りになった場合は、原因を究明することが最優先事項です。
費用はかかるかもしれませんが、どこでどんな不具合があって雨漏りしているのかを正確に把握しなければ、適切な修理を行うことができません。
雨漏りの原因を確実に突き止めるためには、プロによる点検・調査を依頼すると間違いありません。
その際はしっかりした見積もりをしたうえで、納得できる業者を選ぶ必要があります。